端午の節句の五月人形・兜を出すのはいつから?
端午の節句は5月5日

端午の節句の五月人形・兜をいつから出すのかチェックする前に、端午の節句がいつなのかを確認しておきましょう。端午の節句よりも「こどもの日」という呼び名の方がなじみ深いのではないでしょうか?端午の節句は男の子の節句であり、健やかな成長を祈る行事です。女の子の節句は3月3日のひな祭りにあたります。
現在は5月5日が端午の節句になっていますが、もともとは5月の初めの牛の日でした。「牛」と「五」の発音が同じだったことから数字が同じ5月5日になったそうです。
また、菖蒲の葉がとがっていることから剣に煮ていることと、「菖蒲」と「尚武」の発音が同じことから端午の節句は菖蒲の節句とも呼びます。菖蒲は邪気を払う薬草とされており、冷え性などにもうれしい効果があります。葉を湯船に浮かべるだけで菖蒲湯になるので、こどもの日に菖蒲湯を用意してはいかがでしょうか?
POINT
端午の節句に柏餅を食べるのはなぜ?
端午の節句といえば柏餅を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?柏の葉は新芽が出てくるまで古い葉っぱが散らないことから、子孫繁栄につながる縁起物とされています。柏餅の中に包む餡は漉し餡と粒餡のほかに、白餡や味噌餡を使用する地域もあるようです。
端午の節句の五月人形・兜をいつから出すかは決まってない

端午の節句に五月人形・兜はいつから出すと厳密に決められていません。目安としては春分の日を過ぎたころにすると良いでしょう。春分とは二十四節気のうちの1つです。日本の季節は大きく4つに分けられており、四季と呼ばれています。しかし、それをさらに細かく分けたものも存在するのです。
春分は祝日になっているので仕事が休みの時に出すと良いかもしれません。春分の日は太陽が通る黄道と赤道の交差点を通過する日をさします。そのため、毎年春分の日は異なります。3月20日~3月21日とされているので、事前に確認しておきましょう。あまり遅くなると飾る期間が短くなってしまいます。
遅くとも4月中旬までに飾ると良いでしょう。こだわる方は大安や友引などの日を選んで飾ってください。祝日や大安・友引を確認するときにカレンダーがあると役立ちます。下の関連記事では100均のカレンダーを紹介しています。卓上や壁掛けのカレンダーがあるので、自分好みのデザインや使いやすいものを探しましょう。

男の子の初節句で飾るだけではなく産まれたらすぐに飾ることもある

男の子の初節句は、産まれて初めて迎える端午の節句を意味します。そんな初節句では五月人形・兜を飾り、こいのぼりを用意します。さらに、健やかな成長を願って食事会を開くことが多いようです。親戚へのお披露目もできますしコミュニケーションも取ることができます。
また、五月人・兜は男の子の厄を代わりに受けてくれるものなので、産まれたらすぐに飾るという家庭もあります。こいのぼりは江戸時代に将軍の家庭で男の子が産まれた時やこどもの日にのぼりを建てたことが始まりです。庶民がこれをマネし、さらに縁起の良い鯉を描くなどの工夫が凝らされていきました。
鯉は滝を登りきると竜になるという言い伝えもあるので、男の子が立派に育つようにという願いを込めたのです。周囲で出産する人がいるのなら下の関連記事もチェックしておきましょう。出産祝いにもマナーがあり、知らないうちに間違った行動をしている可能性もあります。正しいマナーをチェックしてお祝いしてください。
POINT
五月人形・兜は誰が買うの?
初節句ということはこれから五月人形・兜を購入する方もいるでしょう。そうと決まっているわけではないのですが、五月人形・兜を買うのは母方の実家であることが多いようです。おばあちゃんやおじいちゃんからの孫へのプレゼントにもなるのです。

端午の節句の五月人形・兜は数種類ある

端午の節句に飾る五月人形・兜には種類があります。鎧兜はゴールドで豪華なものや、本物さながらの質感のものまでさまざまです。また、金太郎をモデルにした金太郎人形には、金太郎のような優しく強い人に育つようにという願いを込めています。
関西地方では張子の虎を飾っていることもあります。関東育ちの方にはあまりなじみがないので、張子の虎と聞いてもイメージがわかない方も多いでしょう。張り子の虎とは首が動く虎のおもちゃのことをさします。虎のような強くたくましい人に育つようにという願いが込めて張り子の虎を飾るのです。
虎というと動物園をイメージする方も多いと思いますが、魔除けや守り神だとも考えられています。さらに、虎の頭蓋骨がコレラの薬に使われていたことから無病息災の願いも込められているのです。魔除けや守り神といわれている虎が夢に出てきたのなら、メッセージがかくれているかもしれません。関連記事で確認しましょう。

男の子の五月人形を飾る期間やしまう時期は?
男の子の五月人形を飾る期間やしまう時期は決まっていない

男の子の五月人形・兜にはいつからいつまでにしまわなければいけないという決まりはありませんが、5月中旬を目安にすると良いでしょう。細かく日にちが決められているわけではないので、ほこりなどを払ってきれいにしまうためにも天気が良い日を選びたいものです。
五月人形・兜をしまうのは風通しが良く寒暖差が少ない場所がおすすめです。風通しが悪いな所は湿度が高くなってしまうのでカビやすくなってしまいます。足物などには湿気が溜まるので押し入れなどの高い位置に置いたり、すのこを敷くなどの工夫が必要です。
また、寒暖差も結露の原因になるので注意してください。押し入れなどに収納してしまえば問題ないのですが、日光に当たると変色することもあります。直射日光に当たらない場所であるということも意識しながら五月人形・兜をしまいましょう。
男の子の五月人形を飾る期間やしまう時は湿気に注意

五月人形・兜をしまう際には湿気や汚れに注意が必要です。湿気が多い日にしまうとカビの原因にもなるので、梅雨時期に入る前には片付けておきましょう。型付け作業をする際には手あかが付着しないように手袋をしてください。また、カビ防止のために乾燥剤などを入れる方もいると思います。
乾燥剤を入れること自体は悪いことではないのですが、人形用の乾燥剤を用意してください。衣類用が自宅にあったからといって、それを人形に使用するとかえってダメージを与えることがあります。五月人形をきれいに保管するためにも専用の道具を用意しましょう。
梅雨時期には雨が降り、湿度が高いのでじめじめとした天気になります。空気が重たくて何となくすっきりしないと感じる方も多いのではないでしょうか?下の関連記事では梅雨の湿度や防止策についてご紹介しています。家の中の湿気をとる方法やグッズを確認して快適な生活に役立ててください。

端午の節句の五月人形・兜を飾るのは7歳まで

五月人形・兜を飾る家庭でも、いつからいつまで飾ればよいのかと悩む方は多いでしょう。五月人形・兜を飾る時期には2つの説があるようです。1つは七五三の7歳まで飾るという考えです。そして、2つ目は元服まで飾るというものでした。元服とは奈良時代以降の儀式で、男の子の成人の儀をさします。
奈良時代には元服は11~16歳にあたりますので、そのくらいの年齢になったら飾らないという家庭もあるでしょう。また、そのように年齢にこだわらずにこどもの興味関心が薄れてきたら飾らないという家庭もあります。地域によっても異なることがあるようです。
飾らなくなった五月人形は後のこどもに残しておくという家庭もあれば、処分してしまうという家庭もあるでしょう。処分する場合は粗大ごみに出すこともできますが、厄除けの人形なので人形供養に出すことをおすすめします。
五月人形・兜を飾ってお祝いしよう
男の子の成長を願って五月人形・兜を飾る際にいつから出せばよいのかと悩んでいた方も多いでしょう。しかし、それほどこだわる必要はないので都合が付く天気の良い日に準備してください。こどもが作業を手伝えるのなら、親子で一緒に五月人形・兜を飾るのもおすすめです。
初節句では柏餅や粽を食べることができませんが、大きくなるにつれてそれらも食べられるようになります。親戚で集まるというのは難しい場合もありますが、家族で一緒に食事を楽しんでみてはいかがでしょうか?
記念日やはれの日にお祝いの料理を作りたいと考えている方には下の関連記事がおすすめです。自宅で作れるけれど普段よりちょっぴり豪華な食事でお祝いしてみてください。記念日のご馳走レシピを作るコツもご紹介しているので、参考にしながらこどもの日の食事を作ってみましょう。

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